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ザ・テロリスト

ザ・テロリスト
Rampage
(2009)

監督: ウーヴェ・ボル
出演:ブレンダン・フレッチャー

アメリカの田舎町。家庭の事情、そして一般社会にウンザリし常に鬱屈し怒りに満ちていた青年・ビル。ある日、ビルは手製の防弾アーマーを身につけ、マシンガンを持ち、無差別大量虐殺を決行する

マスター・オブ・エラー、ボルちゃんの新作。
これを見た時「ついに俺は気が狂った。最高に面白い。精神科に通うべきかも知れない」と自分自身に疑問を抱いてしまったが、後で調べてみるとボルちゃん映画にも関わらず評価が高い事に気がついた。
そう、ボルちゃんがついに「マトモな映画」を通り越して「面白い映画」を作ってしまった訳です。

JUGEMテーマ:映画


話はいわゆる「POSTAL」をガチ路線で演出した電波系無差別虐殺犯の日常を描いた作品。POSTALと同じくボルちゃんの傑作だと思う。POSTALは人によっては面白いと思える作品だが、あまりにもタブーな話題をネタにしている為、好みがはっきり別れる。しかしこの「ザ・テロリスト」は似たような内容でもあるが、タブースレスレの線での演出で電波な青年の生活を良い意味で観客に感情移入させる事なく描き切っている。

で、メインとなる大量虐殺は残酷かつあっさりとドキュメンタリータッチで描かれており、ゲームや映画的にも思える所もあったりするが、エンタメ映画のような爽快感はほとんどなく大量虐殺犯の気持ちの正当化など全くされてない。そして電波系の割りにビル君は用意周到で、まず最初に行うのが警察署爆破。これで援軍要請をシャットアウトする訳です。なかなかやるじゃんビル君。勿論、警察署を爆破した所でも援軍はどっかからやってくると思うけど、犯行時間の短さや、作品のトーン、面白さのおかげでそこら辺は目を瞑って見れる。しかしその爆破シーンに1カット、エンタメ映画にありがちなCG爆風が含まれている。今までドキュメンタリー的に現実味あるトーンで演出を続けてただけに、これは映画の世界から現実に引き戻されるような気持ちになった。

全編に渡って続くフラッシュバック映像も電波な感じを醸し出している。大量虐殺の間には老人達が病的に行っているビンゴ大会、親との電話など、非暴力的でシュールなシーンが組み込まれているが、これらの人間味、生活観を感じさせるシーンが個人的に凄く気に入った。そして何と言ってもこの映画の素晴らしいポイントは犯行に及ぶきっかけの理由に「ゲーム。ホラー。ヘビメタ」というマスコミが大好きな要素が全く描かれてない事だ。今までさんざんゲーム作品を映画化し、悪い意味でゲームファンからの注目を浴びまくったボルちゃん。それだけに「ゲーム=犯罪」という事は絶対に頭にあったはず、それを外して「社会的自立を要求してくる親」を理由にしたのは物凄く好感を持てた(ボルちゃん、もしかしたらそこまで考えてないかも知れないがw)今までマスコミの誇張された演出報道により肩身の狭い思いをしていたゲーム、ホラー、ヘビメタファンには嬉しい演出だと思います。

そして話の後半にはとんでもない展開になる。これを見た時は「ボルちゃん、これ本当にお前が作ったの!?」と思ったくらいです。 でもボクはあくまでもボルちゃんのダメ映画を期待して見てたらびっくりしたので、変に期待しないで見ないほうが良いかと思います。

これだけ褒めてはみたが、もちろんボルちゃん。微妙に穴や辻褄が合わない所があります。
・主人公の犯行に及ぶまでの過程(これが不足してるから感情移入しないで済んだ訳でもあるが)
・警察署爆破してもまだまだ警官は現れるだろう
・防弾アーマーにビルのDNAついてるんじゃない
などと突っ込み所はあったりしますが、他の素晴らしいポイントのおかげで個人的にあまり気になりませんでした。

マスター・オブ・エラー、最低監督などの称号をもらい、監督解任投票運動まで行われたボルちゃんがついに面白い映画を作ってしまった。ボルちゃんの多くを見続けてきた俺には嬉しい気持ちもあったりするが、でもこれからもファンに文句を言われ続けてもダメ映画を作り続けて欲しい気持ちもある、そんな複雑な気持ちです
posted by younghorizons 08:30comments(2)trackbacks(0)





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この記事に対するコメント











ザ・テロリスト面白かったです
ポスタルも見てみたいので日本でも発売されてほしいです
通りすがり | 2010/07/05 7:48 PM


Postalは個人的にボルちゃんの傑作だと思いますが
身体障害者とか人種差別とか核兵器とかをギャグのネタにしているので日本での公開や販売は厳しいのではないかと思います
選ばれし亀の子 永田さん | 2010/07/06 10:28 AM


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